2013年9月29日日曜日

エンジン内部部品の加工(I)


ピストン重量合わせ。

#1:352.6g
#2:352.4g
#3:352.1g
#4:352.4g
その差0.1%程度。
#1のピストン裏を研削し0.3g軽量化したが、意味無い作業。


バルブポリッシュのため電動ドリルのスタンドを作成。
水砥石や#180→#1000の耐水ペーパーによりフェイスへの攻撃に注意して磨く。
(IN側の積層カーボンはカッターナイフにより荒削りが効果的。傘の整形なければ水砥石の細目が良かった。)

チャック部のステム傷つけ防止に布テープを一巻き巻いて回転させたがセンターが出ない。ドライバーやドリルと違い強くつかむ必要ないため、養生なしでつかむことにする。


IN側傘部、磨き始め。
腐食によるものか、荒れている。この荒れを平滑にするには相応の時間・労力を要する。



IN側傘部、ポリッシュ完了。
鏡面は課さず荒れの除去までとし、#800、#1000またはコンパウンドを軽くかけて終える。
燃焼室側は鍛造痕を残す。



EX側傘部、磨き始め。
鍛造跡のディンプルと研削加工境界に盛り上がりがある個体と無い個体がほぼ半々。
傘部研削面へは盛り金(表面処理)が施されているのか、その剥離が見られる。剥離なのか腐食なのかも分らないが削りとることにした。
放熱なのか防食なのか・・・恐らく1本3000円ほどのEXバルブ、新品への交換は控えた。


EX側傘部、ポリッシュ完了。
研削加工境界に盛り上がりがある個体は水砥石の粗目を当てると早かった。また、角を多様するので量産には向かないが砥石はフェイスへの攻撃をコントロールしやすかった。


EX側は3本/1時間が限度。IN側は平面的な荒れの除去を要するためさらに時間がかかる。
連続作業もできず、ドリルの騒音もあるため休日に少しづつ進めている段階。

バルブにカーボンが付着しにくくすることとエアフロー効率を上げることがバルブポリッシュのねらいらしいが、必要以上の鏡面よりもフェイスへの攻撃やチャック傷などに気を使うことにする。

2013年9月16日月曜日

カーボン洗浄


アセトンを使ってメタルガスケットのコーティングを剥がす。ラジエーターからか、析出物にて固化したものは除去出来ない。



積層したカーボンは塗装剥離剤(廉価品)でふやかして凡その除去はできる。特に固化したものには有効に感じる。保護メガネ、ゴム手袋は必須。


メタルクリーンα(60℃)に漬け込む。


厚さ1mm以上あろうか。塗装剥離剤、メタルクリーンの1サイクルでは到底除去出来ない。
最終的にはバルブフェイスへの傷付けに注意し、真鍮ブラシで除去した。


プラグホール、4番外側の水抜き孔を塞いでも3番側に通じない。針金で押すと炭化した葉っぱが出てきた。3番プラグの錆の原因と思われる。


ピストン、バルブもメタルクリーンαに漬け込む。すでに常温にて驚きの洗浄力は感じない。


真鍮ブラシが効いてるが、カーボン除去完了。


隙間に若干堆積していたスラッジも完全に除去できた。大気乾燥前に556にて防錆処理。


EX側にカーボン噛み込みの打痕が見られるが・・・。すり合わせのみで済ませる予定。


乾燥させて塗装剥離剤にてカーボンを浮かせる方法が手軽に感じる。

ピストンは重量合わせまで、マニホールドはIN側インシュレーター段差修正とEX側バルブフェイス段差修正のみを予定。

2013年9月8日日曜日

ヘッド分解


ロッカーアームスプリング、ロッカーアームホルダー、ロッカーアームを取り外す。


1500円のSSTだが十分使える。バルブエンド等への傷付けに注意し最小の縮め幅でバルブコッタを磁石で外していく。



ステムシールをピックツールで外す。バルブ背面はドライに保たれていたが迷わず交換予定。


S/Mによるとアジャストスクリューは8×16のカラーを使用してロックナットを締めることで取り外す、と記載あるがホームセンターで入手した8×15のスペーサーではボール部分にギリギリ干渉しているように見える。
アジャストスクリューのねじ部が損傷している時の取り外し方法により、叩きぬく。衝撃で抜くほうがピボットシートへのダメージが少ないように考えることにする。
なお16本抜いた後に、ホームセンター入手の8×15のスペーサーでちょうど良い大きさであることに気づく。



インシュレーター他、取り外し予定の部品をすべて取り外した。(後記:バルブスプリングの座金を取り忘れている。)


マニホールドの状態。
IN側はドライなカーボンが付着しているバルブ経路がある。同じ気筒でも片側のバルブ経路だけカーボンが付着しているのはバルブタイミングのせいか、マニホールド形状の影響か?
カーボンは極めてドライ。
OUT側はカーボンが層堆積。ドライ。バルブも黒色のカーボン(表面のみで堆積はない)だが、経験ないため燃焼状態の良否が判定できない。



金属どうしの接触面への傷付けには気をつけて作業が進められたが、ナット固着によりスタッドボルトの軸力を平均して抜けなかったことによるヘッド、シリンダブロック歪みが懸念される。気にしすぎか・・・定盤やストレージエッジが無い為確認できない。

取り外した部品は各気筒*IN・OUT*L・Rごとに保管。


2013年9月1日日曜日

シリンダー・ヘッドの解体(Ⅲ)


ピストン撤去。
サークリップの合口は案外切欠きに近い位置でセットされていた。


コンロッド小端部の状態は良好。
パーマッテクス/エンジンアッセンブリールブとエンジンオイルを1:9で混合したオイルをコンロッド、スタッドボルトに塗布しておく。


精度は良くないがシリンダーヘッドスタンドを500円ほどで制作。
さらに土台を強固にしてトルクがかけられるようにしたい。